国内有数の高密ジャカード織機で、オリジナルのミリタリー柄を一点づつ織り上げた、柄バリエーション豊かな小物のシリーズです。
高密ジャカード織機ならではの、緻密で高級感を感じさせる独特の質感が最大の特徴で、模様はアルペンカモ・ウッドランドカモ・ダイヤモンドシェイプ・トライバルカモのミリタリーベースのオリジナル柄4種類で、それぞれ開発当時の資料を忠実に再現したカラーと、オールブラックの2色展開となります。
カラー4柄は2〜5色の糸を使い織り上げており、オールブラック4柄は、黒の糸1色のみで、4段階の艶を織りで表現し、柄を作り出すという技法を採用しています。全柄とも、ポーターのブランドロゴも織りの組織設計に入れ込んでおり、柄を織り上げるのと同時にポーターロゴも織っていく手法で、柄と文字の両方をここまで細かく表現できる技術は、通常の織機では難しく、高密ジャカード織機ならではの表現方法となります。縫い付けタグではないことで、よりフラットになるため、ポケットなどに滑り込ませた際、引っ掛かりが少ないスムーズな使い心地を実現しています。
また、織った生地は、熱で生地端のほつれを止めながら裁断できる精度の高いレーザーカットをしています。一枚一枚照準を合わせながらカットしていくため、複雑な型でもズレが最小限に抑えられ、その後の縫製工程にスムーズに進むことができるという利点とともに、製品後のほつれ防止の効果もあります。
革小物に近い縫製方法を採用しており、布帛製品では難しいとされている返し合わせの技術を取り入れることで、厚みが出にくい、非常にスッキリとした印象の小物に仕上げています。また、角のアールの部分などは、革小物と同じ技法の、角を丁寧に仕上げる菊寄せと呼ばれる手間のかかる技術を用いており、一見するととてもシンプルですが、熟練の職人さんによる高度な技術のまとめになっています。要所には革を使用することで耐久性を高め、全体に高級感のある仕上げとなっています。